案内され、二階に上がると廊下に並ぶ食器棚やトースター、電子レンジ、冷蔵庫etc. なにを隠そうこのコーナーこそがこの旅館の真髄といえる。冷蔵庫のなかにわんさと入っているアイスキャンディーやお茶、お水は飲み放題、インスタントコーヒーつくり放題、ついでにキンチョールも噴射し放題。こんなサービスの宿ってほかにあるだろうか? ちょこんと乗った陶器の犬の置物がキュート!この宿には他にも亀の剥製や”いやげもの”のひょうたん、ホンコンフラワーなど、キッチュで胸がキュンとなる装飾に満ちている。 |
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部屋は四畳半だが、京間のせいか狭い感じはしない。 これでもかというくらいガンガンとエアコンがかかり、冷え切った部屋に、お待ちしていましたという宿側の歓待を感じる。 パリッとのりのきいた浴衣、清潔なシーツ、廊下に面した側は壁ではなくすりガラスの引き戸がはまっていて、このカーテンがかかっている(一応内側からカギはかかるようになっている)。ホテルと違った密室性のなさ、あちこちに見られるレトロな意匠が、旅の疲れをいやし、帰省したときのようなリラックスしたゆるーい気分を盛り上げる。 |
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部屋の隅に置かれた鏡台。引き出しには聖書はないがブラシが入っている。 籐のティッシュカバーの日焼け具合がGOOD、かごのなかに入ったバスタオルの洗いざらしでよく水を吸う感じもVERY GOOD!! |
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注意書きにもちょっとした心遣いが | |
訳の分からない装飾は女将の手作りオリジナル品か? てっぺんに小鳥がとまっているのは、ここはあなたを迎える巣、どうぞゆっくりおやすみくださいというメッセージなのか? |
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チェックインしてしばらくすると、不二家スコッチケーキみたいななつかしいおやつが運ばれた。 室内備え付けのポット、紅茶とお茶も飲み放題。ケーキを食べつつ関西系の妙にエネルギッシュな番組をぼーっと見ながら(部屋にTVついてた)、夜行バスとスクーリングでクタクタの頭と体を休める。 |
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ベランダは川端通の反対側に面していて隣の部屋とつづきになっている。 中庭(?)を抜けるごちゃごちゃっとした路地を上から覗く。お茶屋さんや料亭(ラブホやなんかも)の立ち並ぶ川端通の中ってこうなってるのかと、京都市民の生活の内側を垣間見るみたいでおもしろい。 |
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玄関やお風呂は家族と共同、というより一階に家族が住み、二階に間借りしている下宿状態(ただしトイレや洗面所は二階にもある)。 使いやすく清潔な水まわりには異常な数のシャンプーや洗顔料が並び、マツモトキヨシ状態。数えたらクレンジングフォームだけで40本近くあった。どれでも好きなものをお使いくださいという凄まじい心遣いと、素人っぽく愛想のない女将のキャラクターのコントラストが妙な味をかもし出す。 |
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朝食はパンかおにぎりを選択できるらしい。中身はおかかとシャケでした。 ご飯で力をつけて今日も一日がんばるぞ! |